特別講演 玉井 健(神戸市外国語大学名誉教授)

令和3年度研究発表会 特別講演

日時:2021年12月5日(日)15時10分〜(予定)

会場:YouTubeLive会場(15時開場、15時10分開始)

玉井 健(神戸市外国語大学名誉教授・高知リハビリテーション専門職大学教授)

「リフレクティブ・プラクティス – 授業実践研究のための理論的基盤と方法」 (Reflective practice: Theoretical basis and approach for the research of teaching)

教師が自身の授業実践を研究として取り上げたいと考える時どのような方法があるのでしょうか。それは教室内外で起る事象をどのようなものとして捉えるかという捉え方で決定されると言えます。量的研究はなぜ量であり質的研究の質とは何なのでしょうか。こうした疑問も全て事象の捉え方に帰結する疑問です。本講演ではリフレクティブ・プラクティスを題材としつつ授業実践研究方法を支える多様な理論的基盤について考えたいと思います。

授業実践という営みを捉える研究の理論背景を考えるには,私たちが今まで馴染んできた客観性を第一のものとする自然科学的研究法の特徴を理解しつつ,質的研究方法としてのリフレクティブ・プラクティスがどのように位置づけられるのかを対照的に理解する必要があります。それには一旦「そもそも研究とは何か」という原点に立ち返って研究という営為を支える基本概念を確認することが必要になります。多少のまわり道をお許しいただきながら大まかな議論の順序は、研究とは量的研究と質的研究質的研究としてのリフレクティブ・プラクティスとその理論的基盤研究例まとめ、という流れになります。リフレクティブ・プラクティスの理論的基盤については多少哲学的なお話をすることになりますが、それこそは実践研究者が自らの実践にどのように立ち向かうかを指し示してくれるものと言えるでしょう。おつき合い頂けると幸いです。

研究発表会

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